正直に生きる。
言うのは簡単だけれども実際にやろうとするとなかなか上手くできないものです。
子どもの頃はあんなに素直に生きていたのに、大人になるにつれて我慢を覚え、周りとの協調性を気にするようになりました。
そんな中で、自分らしさを失いつつある人もいるかもしれません。
以前、「正直、わがまま、自己犠牲」のちがいを書かせていただきました。
今回は、「正直になる方法」をさらに深掘りしていきましょう。
・自分に自信がなくなってしまっている人
・自分らしい生き方ができていないと感じる人
・自分自身とゆっくりていねいに向き合いたい人
正直になる 感情に意識を向ける
自分のことを知るときに大切なのは、感情に意識を向けることです。
・何を感じているか
・どう感じているか
感情に意識を向けるときに、感情(心)と思考(頭)をしっかり分けておきましょう。
感情(心)と思考(頭)を分ける
職場でちょっとした失敗をしてしまい落ち込んだ経験はありませんか?
さて、あなたはそのときどんなことを感じたでしょうか?
・「次は失敗しないように頑張ろう!」
・「仕事に感情は持ち込まない、切り替えよう!」
・「小さなことでくよくよしてちゃダメだ!」
まじめな人ほどこんな風に感じるかもしれません。
ところが、上に書いてあることはすべて感情ではなく思考です。
本当の感情はどんなところにあるのでしょうか?
・「失敗してしまった…頭が痛い…」
・「上司に怒られてしまうかも…」
・「会社に行く足取りが重い…」
その瞬間にある感覚、または体の反応があなたの本当の感情なのです。
今を生きるとは、心の声を聞くこと
「今を生きるのが大切」「過去や未来にとらわれてはいけない」
こんな言葉を多くの人が聞いたことがあるでしょう。
どうして今を生きることが大切なのか、それは感情(心)と思考(頭)で説明できます。
・過去:後悔を思い出し、苦しい気持ちになる(思考→感情)
・今:目の前のできごとに対して反応する(感情のみ)
・未来:不安を考え、焦ってしまう(思考→感情)
・「どうしてあんなことを言ってしまったのだろう」
・「自分のやりたいことに挑戦すればよかった」
・「もし他の道を選んでいたらどうなったのだろう?」
・「お金がなくならないか不安だ…」
・「いつまでも健康でいられるかなあ」
・「幸せな家庭を築けるだろうか?」
過去の後悔や未来の不安はあなたの頭の中でつくられてしまったもの(思考)です。
もう取り戻せないこと、起こるかわからないこと。
自分ではどうにもできないことに思いを馳せてしまうと苦しくなります。
それに対して、今を生きるとはどういうことでしょうか?
・「天気がよくて気持ちいい」
・「ごはんが美味しい」
・「友達と会えて嬉しい」
・「傷つけられることを言われて悲しい」
・「失敗をしてしまって恥ずかしい」
・「本番直前で緊張する」
今この瞬間のできごとに対して思考は働きません。そこにはあなたの感情だけがあるのです。
今を生きるために、自分の心の声を聞こう。
正直になる 心の声は身体の反応
いざ心の声を聞こうとしても、心はしゃべったりしないし、目に見えるわけでもありません。
心の声を聞くためにはちょっとしたコツがあります。
心の声は身体の反応に現れる
学生時代を思い出してみましょう。
授業内で発表活動があるとき、緊張してお腹が痛くなったという人はいませんか?
そう、心と身体は密接につながっているのです。
・緊張する→お腹が痛くなる
・恥ずかしい→頬が赤くなる
・嬉しい→笑顔になる
・悲しい→涙が出る
・怒り→頭に血がのぼる
・楽しい→足取りが軽い
心の声によって身体の反応が変わるのです。
逆に、身体の反応を変えることで心にも影響を及ぼします。
良いことがあってこその 笑顔じゃなくて
PADDLE(Mr.Children)
笑顔でいりゃ 良いことあると思えたら
それが良いことの 序章です
心の声を聞くために、身体の反応をじっくり見ましょう。
また、身体の反応を利用して健全な心を育みましょう。
正直になる 心の声を聞くための習慣
心の声を聞くための習慣を紹介します!
朝さんぽ
歩くというのは人間の基本的な行動です。
朝にさんぽをすることでその日の状態や感覚を確かめることができます。
また、朝日を浴びてさんぽをすることでセロトニンが分泌され、心と身体を整えることができます。
瞑想
スティーブ・ジョブズ、ビル・ゲイツ、イチローなど多くの著名人が瞑想を取り入れています。
ただ座って観察するだけで、あなたの心がどれだけ落ち着いていないかに気づくでしょう。
今この瞬間に集中するために瞑想を取り入れましょう。
ランニング
ランニングをすることで頭を空っぽにし、自分の身体の反応に集中することができます。
また、ストレス解消や美肌効果も期待できるので、ぜひ日常に取り入れてみましょう。
ながら○○をしない
・音楽を聴きながら勉強
・動画を見ながら食事
・お風呂に入りながらYouTube
時代の進歩にともない、スキマ時間を使って同時にいろいろなことができるようになりました。
一見便利で素晴らしいですが、僕は少しもったいないと思います。
一度に複数のことをしてしまうと、それをしている感動が薄れてしまうのです。
まずは食事をするときに、ただごはんを食べることに集中しましょう。
こんなにもごはんが美味しかったのかと感動を覚えますよ。
自分で見る、触れる、確かめる
Amazon、楽天市場、メルカリ、ZOZOTOWN。
実際にお店に行かなくても買いたいものを買えるのは本当に便利ですよね。
僕も日用品を買うときにAmazonを利用します。
しかし、自分が欲しいものを買うときは実際に自分の目で見て買いたいです。
・ふと入ったお花屋さんで綺麗なお花を見つけた
・インテリアショップで素敵なイスを見つけた
・思わず着たくなるような洋服に出会った
・実際に会ってみたらとても親しみやすい人だった
口コミや評価など、事前情報がかんたんに手に入るようになりました。
しかし、それらは決してあなたの感覚ではありません。
人や物との縁は実際に足をはこぶからこそ生まれるのです。
自分の感情が動く瞬間を見逃さないため、「見る、触れる、確かめる」を大切にしましょう。
正直になる まとめ
今回は「正直になる方法」を書かせていただきました。
忙しい日々の中でじっくりと自分と向き合う時間をつくるのは難しいかもしれません。
できることから少しずつ始めていきましょう。
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